センターの活動 Work

Work Report 活動報告

教育と啓発活動の推進

SDGsのロゴデザイナー、トロールベック氏の「SDGs FUTURE DESIGN TALK」に参加しました。

5月29日に、SDGsのロゴをデザインしたヤーコブ・トロールベック氏のトークイベントに職員が参加しました(https://www.futuresessions.com/news/26802/)。
トロールベック氏は、SDGsのロゴをデザインした時の気持ちについて、SDGsの17の目標169のターゲットを、政治家や企業のリーダーだけでなく世界中のみんなが知らなければ実現できないと思い、誰にとっても魅力的で前向きに取り組む気持ちになれるようなデザインが必要だと考えたと説明していました。

ロゴができるまでのプロセスについては、まず自分自身がSDGsについて理解し、次にSDGsについての国連の長い説明の文章をどんどん短くする作業を続け、核になる言葉を抽出して残し、そして、目標に向かって「これからやらなければならないこと」ではなく、実現できると信じる「未来」の姿を表現する形に、つまり、「END POVERTY」ではなく、「NO POVERTY」と表現することになったそうです。

2030年のSDGs目標実現に向けて、トロールベック氏が今取り組んでいることは、IDGs (Inner Development Goals:内面の成長のための目標) の普及と実現です。
SDGsは国連が主体で達成を呼び掛けているトップダウンの目標であるのに対して、IDGsは、SDGsを達成するために必要な「変革」を生み出すために、変革を生み出す様々な現場で、全ての人たちがそれぞれ試行錯誤する時に必要な資質・能力・スキルを示しているものです。

出典:IDGフレームワーク — 内部開発目標 (innerdevelopmentgoals.org)


5つのIDGs
(「自分であること」「考えること」「かかわること」「協働すること」「変化を起こすこと」)

トロールベック氏は、課題解決のための議論では、意識的無意識的に一つの方向に結論が引っ張られたり、様々な立場に配慮してまとめた結論は実現できなかったりするという問題点を指摘していました。それに対して、人それぞれが変革を起こせるIDGsの資質・能力・スキルを身に付けることは、誰にとっても有益で、そのために試行錯誤することは、明日から誰でもどこでもすぐに取り組めることだからと、IDGsの重要性を力説しました。

~参加の感想~
トロールベック氏が、「幼い頃から複雑な遊びや数学が好きだった。SDGsも複雑性を楽しみながら分かりやすくなるようにデザインした。自分たちが常にハッピーでいられることが一番でそこから社会へのつながり見えてくる」と言っていたのが印象的でした。6色から始めて美しく見える色の組み合わせを考え、より身近に感じアクションにつながる言葉になるよう短縮して、あのロゴとキャッチフレーズができたと知りました。
少し硬いイメージのSDGsに対する印象が変わり、ポジティブに未来の勉強として楽しみながら積み重ねることが地球の持続可能性につながることを、学生に伝えていきたいと思いました。「自分の考えで行動を変えていく成長するため」のIDGs、大変勉強になりました。

ダイバーシティ共創センターでは、未来志向で「誰一人取り残さない」キャンパスを目指して、学生、教職員など様々な人たちが、それぞれの思いを話し自分とは違う考えや意見を傾聴する「対話」を通じて、新たな気づきや行動するエネルギーが得られる共創セッションを開催しています。
「誰一人取り残さない」キャンパス創りやSDGsの実現に向けて、それぞれが変革を起こせる資質・能力・スキルを身に付けるために、ダイバーシティ共創センターの共創セッションに参加しませんか。

問合せ先:diversity@rku.ac.jp

2023.06.01

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